Ｑ．どんなとき弁護士を頼むべき？

A　特に人身事故の場合は，弁護士に依頼するメリットは大きいです。

　特に人身事故の場合，弁護士に交渉を依頼した場合と，被害者ご自身が交渉した場合とでは，示談額にかなりの差が生じることが知られています。

　交通事故の損害額には，任意保険会社が基準とする金額，自賠責保険の基準額，そして，弁護士基準（裁判所基準ともいいます）など，いくつかの基準額があり，このいずれで計算するかで，その金額が全く違います。これらの基準で一番高く設定されているのは，弁護士（裁判所）基準であり，弁護士が交渉に入った場合には，この弁護士基準が採用されるため，金額に差が生じるのです。

　したがって，ご質問のケースのように人身事故の場合には，弁護士に依頼することで被害者の方のプラスになることが圧倒的に多いですから，信頼できる弁護士に是非ともご相談されることをお勧めします。また，物損事故の場合も，弁護士への依頼によって事件処理がスムースに進む場合もありますので，まずは相談されたうえで，依頼されるか決められるとよいでしょう。

なお，弁護士費用については，弁護士費用特約に関するＱ＆Ａもご覧ください